ファーストメルトとスローメルトの違い

同じ過電流負荷条件下では、速断ヒューズよりも遅断ヒューズの動作速度が遅くなります。しかし、これは反応速度が遅いからではなく、溶断するのに多くのエネルギーを必要とするため、過電流に対する応答性だけでなく、過電流の種類やエネルギーの大きさを識別する機能も備えており、その動作過程における遅延時間は遅断ヒューズが過電流を判断する時間とみなすこともできる。

一般に、過電流はサージと故障の 2 つのカテゴリに分類できます。サージ過電流は、主に回路スイッチの充放電や周囲回路の影響によって発生します。パルスの波高値が大きく持続時間が短く、放出されるエネルギーも大きくないことが多い。遅断ヒューズは、溶断動作を引き起こすことなく、このような過電流の衝撃に耐えることができます。故障過電流が継続しています。たとえピーク値が必ずしも高くなくても、そのエネルギーはサージ過電流を大幅に超えます。スローブローヒューズは、いつものように反応が早く切れるので、この点からもスローブローヒューズは保護機能に影響を与えないだけでなく、動作速度が少し遅くなっても保護機能が強化され、誤動作が起こりにくくなり、さまざまな回路の保護に幅広い場面で使用できます。逆に、速断ヒューズはエネルギーが小さいため切れる可能性があります。行動速度は速いですが、理由や場面はやや限定されます。